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健康コラム

大腸がん患者が増加しています

大腸がんとは

大腸は消化管の最後尾にある1.5mから2mの長さの臓器です。

大腸は大きく結腸と直腸に分けられ、結腸は更に盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸に分けられます。

大腸がんとは、大腸表面の粘膜から発生する悪性腫瘍の総称です。

 

大腸がんの罹患率

大腸がんの罹患率は、50歳代から年齢が上がるにつれて高くなり、女性より男性のほうが高い傾向があります。
大腸がんの罹患率は、1990年代半ば以降おおむね横ばいで推移していますが、女性では近年、緩やかな増加傾向がみられます。

大腸がんは大きく結腸がんと直腸がんに分けられ、結腸がんが全体の約3分の2を占めています。
発生部位別でみると、大腸がんの罹患数は、男性では前立腺がんに次いで2位、女性では乳がんに次いで2位となっています。(※)

(※)国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)2023年

 

大腸がんが増えている原因

大腸がんにかかる割合は、日本、米国、欧州などの高所得国で上昇しています。
大腸がんが増えている原因のひとつは、食生活の欧米化と考えられております。

米国がん協会(ACS)の新しい調査で、大腸がんの早期発症は世界の50の国や地域のうち27ヵ国/地域で上昇していることが示されました。

 

大腸がんの危険因子

肥満
肥満があると大腸がんのリスクが高くなります。(肥満BMI25以上)

加齢
大腸がんと診断された人の多くは60代以上、高齢になるほどリスクが上がります。

過度の飲酒
男女ともに1日に純アルコール量が23g以上の飲酒をする人は飲まない人に比べてリスクが高まります。

喫煙
たばこのには発がん物質が含まれているためリスクが高くなります。

運動不足
運動不足により腸の動きが低下すると便に含まれる発がん物質が腸にとどまり大腸がんのリスクが高まると考えられています。

 

50歳未満の若い世代の大腸がん

50歳未満の若い成人の大腸がんが世界的に増えていることが、大規模な調査で明らかになりました。また、肥満が大腸がんのリスクを高めることは、日本人を対象とした調査でも明らかになっています。

大腸がんリスクを下げる3つの食品が研究で明らかになりました。

 

① 食物繊維を十分にとる。

食物繊維を食事で多くとっている人は、大腸がんの発症が16~24%少ないことが、40年近く続けられた観察研究や臨床試験の解析で明らかなっています。
また、食物繊維を多くとっている人は、全死因による死亡率や心血管疾患による死亡率が15~30%少ないことも示されました。

食物繊維が多く含まれる食品は、よく噛んで食べる必要があり、満腹感を高め、体重管理に役立ち、脂質や血糖の管理にもよい影響を与えるといわれています。
食物繊維は腸内の善玉菌のエサにもなるので、腸内環境を健康にし、大腸がんの予防など、幅広い効果が期待できます。

 

② 1日1杯の牛乳が大腸がんリスクを減らす。
アルコールの飲みすぎは大腸がんリスクを高める。

牛乳には良質なタンパク質が含まれるのに加えて、ビタミンB、カルシウム、リン、マグネシウムなどのビタミンやミネラルも含まれます。

カルシウムが含まれる牛乳は、大腸がんの予防に役立つと考えられます。牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品が、大腸がんのリスクを低下させることは、これまでの研究でも報告されています。

逆に、アルコールの飲みすぎは大腸がんの上昇と関連しています。
1日に純アルコールに換算して20gを飲んでいる人は、大腸がんの発症が15%多くなっています。

【アルコール20gが含まれるお酒の量】
ビール中瓶 1本(500mL)、ワイン小グラス 2杯(200mL)
ウイスキーダブル 1杯(60mL)、日本酒 1合(180mL)

 

③ 超加工食品の食べすぎは大腸がんリスクを高める。
体に良い油を選ぶ。

超加工食品(ポテトチップスなどのスナック、菓子パン、インスタント食品、ソーセージ、ドーナツなど)は、糖質・脂肪・塩分を多く含み、高カロリーになりがちです。また、色・風味・食感を良くしたり、保存期間を延ばすために、さまざまな食品添加物も使用されています。

食生活が不健康な人の体内では、炎症が起きやすい傾向にあり、がん細胞が増えやすくなるおそれがあるといわれています。
肉などの動物性食品に含まれる飽和脂肪酸を減らして、トランス脂肪酸を避け、n-3系脂肪酸(ナッツ類の油、アマニ油、エゴマ油など)や、リノール酸やリノレン酸などの植物由来のn-6系脂肪酸(大豆油、コーン油、べにばな油、卵、レバー、肝油など)をとるようにすると、炎症を抑えられる可能性があります。

 

まとめ

大腸がんを予防するために、健康的な食事、運動不足の解消、肥満の改善などが大切になります。

40代の成人の大腸がんリスクは、50歳の成人にみられるリスクと同程度であることが示されているというデータもあり、早期からの大腸がん検診も効果的であると考えられています。

大腸がん検診と治療は進歩しているため、大腸がんになっても、ごく初期に発見できれば、ほぼ100%治療することができます。大腸がん予防のためには日々の生活習慣を整えること、そして検診を定期的に受けることが大切です。

 

出典

厚生労働省「がん対策推進企業アクション」

国立がん研究センター「がん情報サービス」

 


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